世界で最も背の高い花を咲かせる植物の一つ、「アモルフォファルス デカスシルヴァエ」が、京都府立植物園(京都市左京区)で開花した。今週末までは楽しめるという。大きな花を咲かせることで知られるショクダイオオコンニャクの近縁種で、インドネシア西部原産。和名はまだ無い。
花が咲いたのは、国内では施設として3カ所目で、6例目。26日に高さを測ったところ、331センチで「国内最高」を記録したという。
仏炎苞(ぶつえんほう)にまかれたクリーム色をした付属体から腐敗した肉のような独特の臭いを出し、ハエなどを呼び寄せて受粉する。ビンに詰めた臭いの元をかいだ来園者は、「仲良くしたくない臭い」と話していた。
同園では「ときわミュージアム世界を旅する植物館」(山口県宇部市)から提供を受けた花粉で日本初交配を試みている。